agwe35恋しくて を見る

このドラマ、うちの地方で午後に再放送していて、
今日が最終回だった。

リアルタイムでも見たことあるのだが当時は子育て中ということもあって「観ながし」しており内容的にも詳細まで覚えて無かった。
ところが今日は泣いてしまった。

思うに、このドラマは皆が奔放なようで、実はギリギリのところで
仁義を通している所に、なんともいえない泣き所があるのだ。

不倫相手の女性は一人で子供を育てるし(認知なんて論外ってトコが素晴らしい)
しかも、中井貴一扮する主人公の妻子あり男性には「結婚した」という事で
自分の存在すら遠い物にさせる。最近では珍しい男前な女である。

で、主人公夫婦は結局子供の為に夫婦を続ける事を選択するし、
田中美佐子扮する妻も、「生まれる前から」の相手との愛を
腹に収めて家庭を守ることを続ける。これはこの時点では
正しい選択であると思う。

ところが、この物語で一番私が感動したのは、子供も巣立とうとしている
数年後、そんな妻の為に夫が妻の恋愛相手に連絡をつけて
「妻をよろしく」とばかりに今後の人生を譲り渡した事にある。
この事に感動する意味は、恐らく40歳を過ぎてないと判らないだろう。

劇中では、なんと「妻とその恋人」が「妻の元夫」に
「家を買う事にしました」なーんて事まで報告し、
元夫は「体にだけは気をつけて。若くは無いんだから」
なんて言ったりする。
これって、実際、すごい事である。

ご存知のとおり、最後には元の夫も過去の不倫相手と再会し
新しく一緒に人生を歩む事になったんだけれども、
先に書いたとおり、一時は「全うな道」を全員が選んだからこそ、
それぞれが新しい真実の人生をやり直せた訳なので
ただの不倫メロドラマになっていない所が原作者の手腕だと思う。

巷のブログなどでは「子供はどうなるのか」といった意見もあったが
子供が両親「揃って」という事を望み、影響として請けるのも
せいぜい思春期までである。
この点でも、子供達の成長と同時に夫婦の関係を清算させているという
時間設定がとてもリアルでうなずける。

何度も協調したいけれど、このドラマで描かれているのは
「真実の愛」である。
ゆめゆめ、単なるW不倫の結末がこのようなハッピーエンドになるとは
思わない方がいいだろう。もっと道徳的な意味合いを読み取るべきだ。

何事も中途半端でなく「命や人生をかけた」場合だけが、報われるという事だ。

そして、夫婦であってもそれぞれの人生を尊重した生き方を追求した
例の一つとしても十分に描ききれているドラマとも言える。